SDGs取組事例集一覧
取組事例テーマ
スズメバチと仲良くなろう! 共存共栄への道 ―高知から世界へ―
スズメバチサラバの外観
新しい技術導入による防除概念の革新
取組概要
スズメバチ類は世界中に分布し、農林害虫を捕食してくれる益虫としての性格と養蜂業や人に多大な被害をもたらす害虫としての性格を有する虫です。特にその人的被害はすさまじく、日本だけ見ても、多い年には70名を超える方が、少ない年でも20名前後の方が亡くなっています。本取組みでは高知大学のシーズを基に高知県立紙産業技術センターを含む産学官の連携により従来にない画期的なスズメバチ類忌避剤「スズメバチサラバ」の開発に成功しました。本技術は、食品添加物と同じ成分を用いて、スズメバチ類を殺すことなく、その攻撃性を一時的に無くし、安全に人やミツバチの被害を予防・軽減することができます。人にもスズメバチにも環境にも優しい、まさに人と他の生物が共存共栄するための画期的なツールです。また、本技術の実装化にも成功し、高知大学発のベンチャー会社「株式会社KINP」としての活動が「第1回四国アライアンスビジネスコンテスト優秀賞」や「平成31年度高知県地場産業奨励賞」、「2019四国産業技術大賞 優秀革新技術賞」などの受賞に繋がっています。
今後の展開
今後この技術を応用し、ミツバチ保護装置の開発や海外にも拡販していく予定です。
担当者
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高知大学 教育研究部 総合科学系 生命環境医学部門
(株)KINP代表取締役
パートナーシップ
産学官連携チームによる取組
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