高知大学防災推進センターについて
高知県は、南海地震に代表される地震・津波災害、台風などの風水害、険しい山地を背景とした斜面災害など、自然災害については非常に厳しい環境にあり、毎年のように発生する豪雨・土砂災害などの自然災害の脅威への対策は、近年益々重要な課題となりつつあります。このような課題の解決のために、本学の理工学、教育学、人文社会学、医学などのあらゆる防災関連研究者を結集し、災害に強いまちづくり、地域づくりに貢献し、頻発する大規模自然災害に対して迅速かつ的確に対応できる高度な防災人材を養成することを目的としています。
本センターは、2006年に設立された総合研究センター防災部門が担っていた防災研修会等の実施や防災に関する行政機関、企業及び各種団体との連携のほか、「防災・減災」に係る全学的、組織的な教職員への啓発及び地域貢献の推進をより一層強化するため、総合研究センター防災部門を発展的に移行し2016年2月1日に発足することとなりました。本センターは4つの分野からなり、防災・減災科学技術の研究やそれに基づく地域支援(防災・減災科学技術分野)、災害医療(医療対応や公衆衛生等)の研究やそれに基づく地域支援(災害医療分野)、災害時の危機管理の研究やそれに基づく大学や地域の危機管理の支援(危機管理分野)、防災・減災に関わる地域社会・国際連携事業等に関する支援(地域社会・国際連携分野)をおこないます。各分野が協働して課題解決に取り組み、その成果を地域・国際社会に還元することを目指しています。