学部の教育研究上の目的
高知大学の学部においては、教育基本法(平成18年法律第120号)及び学校教育法(昭和22年法律第26号)の趣旨に則り、学術の中心として広く知識を授けるとともに深く学芸を教授研究し、知的、道徳的及び応用的能力を展開させることを目的とし、次の理念を掲げる。
(1) 広範な教養と高度な専門知識・技術に裏づけられた創造的探究心と豊かな人間性を培い、人類の健全な発展に積極的に貢献する人材を育成する。
(2) 諸科学の基礎と応用について学際協力と国際協力の下に、創造的独創的研究を行い、学術文化の進展に寄与する。
(3) 教育研究の成果を通して、世界の文化と人類福祉の向上に貢献する。また、地域社会の振興、教育と文化の向上及び福祉の増進に努める。
人文社会科学部
人文社会科学各分野の専門的知識と、それと関連する諸分野に関する学際的教養をそなえて、グローバルかつローカルな課題の把握・解決のために貢献できる人材を養成することを目的とする。
教育学部
教育基本法の趣旨に基づき、地域に密着しつつ、高度で専門的、個性的な教育研究を行い、教育に対する使命感や豊かな人間性、専門性に裏付けられた実践的指導力を育み、学校教育を推進するうえで必要な高い資質能力を有する教員の養成を行うことを目的とする。
理工学部
総合的な教養及び理学や理工学に関する専門的知識と理工学的な視点及び、グローバル化する社会の中で、自らが課題を発見しそれを解決していける能力を身に付けさせ、社会における様々な分野で活躍できる人材を育成することを目的とする。
(1)数学物理学科
数学コース及び物理科学コースの2つのコースを置き、数学分野と物理科学分野の研究に基づいた教育プログラムを学生に提供することによって、論理的思考力・問題解決能力を強固に身に付け、それらを用いることによって基礎理学の進展と応用を目指し、社会における様々な理学分野で活躍できる人材の育成を目的とする。
(2)情報科学科
計算システム科学、ソフトウェア科学、数理情報学の研究に基づいた教育プログラムを学生に提供することによって、論理的思考力を身に付け、さらに高度情報化社会で幅広く活躍できる人材の育成を目的とする。
(3)生物科学科
生物科学の各学問分野の研究に基づいた教育プログラムを学生に提供することによって、問題解決のためにデータを正しく活用し、生物多様性や自然環境保全などの諸問題を自律的に解決する能力を身に付けた人材の育成を目的とする。
(4)化学生命理工学科
化学と生命科学の基礎から応用にわたる総合的研究に基づいた教育プログラムを学生に提供することによって、物質・材料、環境、生命など社会で生じる諸課題の実践的解決に、柔軟な思考力で取り組むことができる創造性豊かな人材の育成を目的とする。
(5)地球環境防災学科
地球環境、自然災害の研究に基づいた教育プログラムを学生に提供することで、自然が関わる事象(環境・防災・減災・地域作り)に対して適切な課題設定のもとで問題解決する能力を身に付けた人材の育成を目的とする。
医学部
人間性豊かであり、地域医療に貢献する強い意志、多様な社会の要請に応えうる高い倫理観、使命感及び思考の柔軟性を有する医療人を育成することを目的とする。
(1)医学科
高い倫理観を持ち、人間性豊かで、高度の知識・技能を身に付けた臨床医及び医学研究者を育成する。
(2)看護学科
地域に暮らす人々の健康状態と生活・環境との関係を理解し、個人の主体性や価値観を尊重する看護実践者及び看護学研究者を育成する。
農林海洋科学部
農林資源・海洋資源の有効活用による持続的社会の創造を志し、農学・海洋科学に関わるデータサイエンスやデジタルトランスフォーメーションの知識を持ち、農林資源・海洋資源の持続的開発・利用や環境保全等の諸課題に対応できる豊かな知識と技能、実践力を併せ持った人材を育成する。
(1)農林資源科学科
農林資源の有効活用による持続的社会の創造を志し、俯瞰的に問題を分析し、データに基づく論理的考察により問題の本質を把握し、実際に行動し解決できる能力を有するとともに、農林業に関わるフィールド科学又は農芸化学に関する専門的な知識並びに農林業に関わるデータサイエンスやデジタルトランスフォーメーションの知識を併せ持った持続的資源開発・利用、環境保全等の諸課題や6次産業化に対応できる実践力のある専門人材を育成する。
(2)海洋資源科学科
海洋資源の有効活用による持続的社会の創造を志し、俯瞰的に問題を分析し、データに基づく論理的考察により問題の本質を把握し、実際に行動し解決できる能力を有するとともに、海洋生物生産、海底資源環境又は海洋生命科学に関する専門的な知識並びに海洋科学に関するデータサイエンスやデジタルトランスフォーメーションの知識を持ち、海洋資源管理の諸課題に対応できる技能と実践力を併せ持った海洋専門人材を育成する。
地域協働学部
地域及びキャンパスでの協働的学びによって、地域理解力、企画立案力、協働実践力を基盤とした地域協働マネジメント力を修得させ、総合的かつ的確な判断力と何事も最後までやりぬく粘り強さを身につけさせる。このことを通じて、地域の再生と発展を担う「地域協働型産業人材」として、①6次産業化人、②産業の地域協働リーダー、③行政の地域協働リーダー、④生活・文化の地域協働リーダーを育成する。
土佐さきがけプログラム(令和2年度募集停止)
関連する様々な分野を横断的かつ総合的に学ぶことにより、幅広い知識(基礎力)やそれらを組み合わせて考える力(応用力)を身につけ、現代社会が抱える問題の解決に積極的に取り組む社会のリーダーを育成することを目的とする。
(1)グリーンサイエンス人材育成コース
化学を基盤とし、環境に配慮した技術開発・学際研究を通じて、国際的に通用する高度な専門知識や技術を身につけた、環境問題や資源問題などの解決に貢献できる人材を、学士課程及び修士課程の教育を通じて育成することを目的とする。
(2)国際人材育成コース
英語・中国語・日本語などを駆使し、高い国際コミュニケーション力とともに、文化的・歴史的背景による価値観の違いを乗り越えて自文化と異文化を理解する心を持ち、国際社会の発展に貢献できる人材の育成を目的とする。
(3)生命・環境人材育成コース
人間を含む地球上のすべての生物にとって健全な生存環境を構築するために、生物の生命活動とそれを支える環境に関連する諸科学を領域横断的に学ぶことで、生命を育み、護り、次の世代へ繋ぐために必要となる様々な課題をふかんし、それを解決することに貢献できる人材を育成することを目的とする。
(4)スポーツ人材育成コース
所属する学部・学科等の専門分野の学びとスポーツ活動を両立させ、さらに副専攻としてスポーツを科学的に学ぶことで、競技力の向上及び指導力を身につけ、在学中は高知大学のスポーツ活性化を担い、卒業後は国内外においてスポーツ文化の発展に貢献できる人材を育成することを目的とする。