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「微生物感染関連がん」の発癌機構の解明

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「がんを防ぐための新12か条」がん研究振興財団より
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メルケル細胞ポリオーマウイルスのがん化機構の一端
取組概要

 日本人の死因の第1位は悪性新生物(がん)であり、そのがん全体のおよそ20%は微生物感染が原因となっています。例えば、Epstein-Barrウイルス(EBV)による悪性リンパ腫/白血病や胃がん、ヒトT細胞白血病ウイルスI型(HTLV-I)による成人T細胞白血病、B型・C型肝炎ウイルスによる肝臓がん、ヒトパピローマウイルス(HPV)による子宮頸がんや中咽頭がん、メルケル細胞ポリオーマウイルスによる皮膚がん(メルケル細胞がん)があげられます。細菌ではヘリコバクター・ピロリ菌による胃がんがよく知られています。がんウイルスはいずれも持続感染し、感染後長い年月を経て、細胞の遺伝子異常との共同作用の結果としてがんを発症せしめます。

 高知大学では、これまでにEBV、MCPyV、HPV、HTLV-Iの発がん機序について、基礎・臨床の両面から研究を行なってきました。

今後の展開

 ウイルスという外因要因を基盤に発症するいわゆる「感染がん」において、ウイルス側因子と宿主細胞因子の双方からがん化を促進する分子機構の解析を行っていきます。

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