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取組事例テーマ

気候変動の原因に対する認識の違いと人間の協力行動に関する実験社会科学的研究

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気候変動人為説と自然説
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認識の違いと寄付金額
取組概要

 SDGsの実現の為には人間の協力が必要です。私たちは身近な人とも協力できますが、まだ見ぬ子孫のことを想って行動することもできます。私は、人間が過去・未来、そして地球の裏側で暮らす人のことを考えて協力できる能力と、抽象的なことを認識する能力は関係しているだろうと考えています。

 気候変動への適応や対策にも人間の協力が求められます。そこで、私は気候変動の原因が人為か自然によるかの認識の違いを生じさせる要因と、その違いによる人間の協力行動について実際のお金を使った実験を行いました。統計分析の結果、2つの認識の違いには、科学リテラシーの高さが関係していて、気候変動の原因が人為的との認識を持つ者が(協力行動を測る指標と見做した)環境団体への寄付金を多く支払ったことが確認されました。また、その金額は普段から協力的な(向社会的な)人よりも有意に多いことが示されました。

今後の展開

 SDGsの実現の為に、自然・社会環境に対する人間の好奇心・寛容(適応度)、次世代への関心、そして幸福度がどのように関係しているかを研究していきます。

担当者
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