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取組事例テーマ

完全閉鎖セル式水銀分析装置の開発

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図1 水銀気化行程及びAASでの設置例
取組概要

 2017年の『水銀に関する水俣条約』の効力発生以降,水銀の輸出入,使用及び排出に関するマテリアルフロー(MF)の管理が強化され,今後,水俣条約施行に伴ったより厳格な水銀MFの相互巡視が推進される。本研究では,後発開発途上国の適切な水俣条約履行を促進するため,『MOYAIイニシアティブ(①~③)』の観点から,簡便な水銀分析法の開発を実施している。本研究において開発された手法は,既存の装置(原子吸光光度計)に設置することで水銀分析を可能にし,従来法と比較して簡便な測定操作かつ使用試料量の削減(約1/25)が可能となるなどの観点から非常に優位性の高い技術であり,②及び③の格段の進展に寄与するものと考えている。

① Networking:モニタリングをはじめとする日本と関係諸国の取組と情報のネットワーク化を図る

② Assessment:日本の経験を活かし,各国の現状調査,評価を支援し,水銀対策の取組を加速化する

③ Strengthening:日本の優れた水銀対策技術とノウハウの国際展開により途上国の水銀対策を強化する

今後の展開

 現在,本研究課題では,水銀分析及び水銀除去に関連する2社と協力し,装置化に関する検討を進めている。

担当者
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