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取組事例テーマ

法花粉学的検査法と検査データの科学的解釈法の構築に関する基礎研究 -花粉を司法制度に応用し犯罪解決に貢献する-

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衣服に付いた花粉の季節変化を調べる実験例
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綿糸に付いたサツキ花粉
取組概要

 法花粉学とは,司法制度への科学技術の応用である「法科学」の一分野であり,花粉に関する研究領域である.法花粉学は,英国,ニュージーランド,オーストラリアなどで,容疑者の供述の裏付けや犯罪現場の推定などに活用されている.しかし,日本での研究例は極めて少ない.この取り組みでは,植生を含む都市空間の特異性と花粉堆積に影響を及ぼす諸因子を考慮しながら,都市域における包括的な花粉堆積モデルを構築する.また,布地や花粉の形態,花の構造,植物季節,付着後の処理(手で払う,洗濯するなど)などの諸特性を考慮して,衣服への花粉付着様式を体系的に解析する.これらの活動を通して,法花粉学的検査法や検査データの科学的解釈法の構築に向けた指針を策定する.

今後の展開

 法花粉学検査者の利活用を前提とした「法花粉学的検査法マニュアル」を作成することを念頭に,多様な証拠物件資料を合理的,効率的に処理し,必要な花粉情報を得るための検査法を構築し体系化する.

担当者
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