SDGs取組事例集一覧
取組事例テーマ
次世代を想う態度と幸福度に関する実証的研究
コンセプトの枠組
直接効果と間接効果
取組概要
SDGsの実現の為には人間の協力、特に世代間の協力が必要です。良い人間関係を構築・維持することができれば、より良い協力が望めそうです。過去の研究からは、良好な人間関係が「次世代を想う態度」や「幸福度」の向上に貢献することが知られています。私たちは「異なる価値や人に対する好奇心やそれらの受容度(Inquisitiveness)」が「次世代を想う態度(Generativity)」や「幸福度(Subjective wellbeing)」の向上にとって重要な要因であると仮説を立てました。仮説を検証するために、日本人400人にアンケート調査を実施しました。統計分析の結果、1)「次世代を想う態度(Generativity)」を形作る上で「異なる価値や人に対する好奇心やそれらの受容度(Inquisitiveness)」が重要な役割を果たしている、2)Inquisitivenessは、「次世代を想う態度(Generativity)」を媒介にして、幸福度の向上に大して直接的及び間接的な影響を与えている、ことが明らかになりました。
今後の展開
伝統的な慣習や価値観を重視する地域や社会においても、「異なる価値や人に対する好奇心やそれらの受容度(Inquisitiveness)」は幸福度に影響を与えるかについて調査及び分析を行います。
担当者
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高知大学 教育研究部総合科学系 地域協働教育学部門
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