取組事例

　誰しもが望む健康、健全な生活が想定外の災害・事態で脅かされ、私たちは今、将来が見通せず正解のないVUCAの時代に生きている。めざましい技術革新の陰で身のまわりではまだ解決できない問題だらけ。早急に技術革新と同等かそれ以上にせっかくあるシーズを活用する「活用革新」も必要な状況だが、どの領域、学問も高度化とともに細分化の一途をたどり、非常に視野が狭くなっている。

　目標は人の健全だが、それを実現するためには組織や社会のヘルスケアも必要で、領域が細分化された現在、領域の壁を超えて、活用革新に不可欠な「繋ぎ・創る」ことのできる人材が各領域に必要である。本コースでは「繋ぐ」ことの原点である人と人の繋がり、答を自分で創り出す能力を高めるため、大学のみならず、行政、企業、ベンチャー起業と幅広い講師陣でカリキュラムを組んでいる。

　同じものでも見方が異なる「学問の壁」を超える「連繋学Liaison Science」の概念を確立し、縦割り構造にしっかりと横の糸・パイプを作る一助としたい。