取組事例

　近年発展めざましいがんに対する新規薬剤の開発は、従来までの臓器別治療薬剤ではなく、臓器横断的に共通してがん細胞に発現しているタンパク質を標的とした分子標的薬や、休止状態にある免疫細胞が再度がんに対して働きかけるように作用する免疫チェックポイント阻害薬などが盛んであり、劇的な治療効果を発揮するものも登場しています。また、次世代シーケンサーを活用したがんゲノム診療も盛んに行われており、今後はAI(人工知能)なども駆使したマルチオミクス解析による更なる発展が見込まれています。

　今回新設された腫瘍内科学講座においては、特定の臓器に偏ることなくがん診療・治療を俯瞰的にみることが可能であり、また様々なモダリティを活用した最先端医療に触れることもでき、希望する若手医師には国内・外留学での研修を推奨しています。