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シエラレオネ国農村部で子どもから地域住民へと育くむ持続可能な栄養改善と食糧の安全保障のしくみ作り

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モリンガ学校給食を食べる児童(2019年)
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課外授業の一環でモリンガ野菜農園で草引き
取組概要

 シエラレオネは、2019年ユニセフの世界子供白書によると、平均寿命54歳、約9人に1人の子どもが5歳までに亡くなっており、他アフリカ諸国と比較しても最下位に留まっている。その背景には、貧困により多様な食物の摂取が困難なことから微量栄養素が欠乏し、感染症などへの抵抗力の低下が原因の一つとして考えられている。2018年から国連世界食糧計画が小学校対象に開始した学校給食制度と連携して、シエラレオネの農村部において、子どもたちの自立した持続可能な栄養改善と食料の安全保障のしくみ作りに取り組んでいる。具体的な活動としては、2019年4月から10か所の小学校対象に、校庭に教師と児童が地域住民の協力を得ながら、野菜と一緒に葉に微量栄養素を多く含むモリンガの木を栽培し、そこで収穫できた野菜とモリンガの葉を学校給食に加え児童に提供を行っている。

今後の展開

 今後も世界的な感染症の流行は考えられる。感染症や紛争が勃発して国外からの支援が停滞しても、地元住民だけで持続可能な方法で取り組める栄養改善と食糧の安全保障のしくみは、今後ますます重要になってくる為、現地関係者と連携し全国に展開していきたいと考える。

担当者
  • 助教
    藤井 千江美
    高知大学 教育研究部 医療学系看護学部門
    高知大学 医学部 看護学科 基礎看護学講座
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