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取組事例テーマ

イオン液体処理パルプの製紙用薬剤への展開

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イオン液体処理したパルプ
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イオン液体処理パルプの紙力向上効果
取組概要

 乾燥紙力剤であるポリアクリルアミド系樹脂 (PAM) や湿潤紙力剤であるポリアミドポリアミンエピクロルヒドリン樹脂 (PAE) は、日本では最も多く利用され、製紙において重要な内添用製紙薬剤である。現在、白水の水質悪化に対応可能で、環境に優しい製紙薬剤が求められている。そこで、本研究ではイオン液体を用いて一部フィルム化したパルプを乾燥・湿潤紙力剤として活用する手法の確立を行った。その結果、パルプへのイオン液体処理により、紙の乾燥・湿潤紙力が向上し、既存の製紙薬剤と同等の効果があることが明らかとなった。

 現在使用している製紙薬剤の環境面の課題の解決を図ることができ、環境調和性の高い新しい内添用製紙薬剤として、期待される。

担当者
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