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取組事例テーマ

西南日本太平洋側で地下深くから湧出する水の実態の解明

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図1 西南日本は世界屈指の深部流体湧出地帯
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図2 深部流体の利用例:ため池(農業用水)
取組概要

 四国や紀伊半島等の西南日本の太平洋側では、若くてまだ熱いプレートが沈み込むため、スラブから放出した水が地下深部から上昇している(図1)。この水の行方はこれまで不明であった。この深部流体に非常に高感度に高度情報を引き出すことができるリチウム同位体指標を、本研究室では世界最高レベルで微小量で高精度に分析することができ、巨大地震発生に大きく関わる可能性が指摘されている深部流体の理解が進めることができる。

 人の生活に水は欠かすことができない。古くから利用されている安全で衛生的な湧水に深部流体を含むものが多数あることが明らかとなってきた(図2)。人が利用してきた水の深部流体成分が含まれる程度を明らかにすることで、人々がどのように安全で衛生的な水を得る知識が広がったのか明らかにすることができる可能性がある。

今後の展開
  • 湧水の地球化学を用いた南海地震や中央構造線の巨大地震の発生予測
  • 安全で衛生的な水を探す技術開発
  • 深部流体を含む水を用いて育成した農林水産物の付加価値化
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