SDGs取組事例集一覧
取組事例テーマ
海産微細藻類を用いたバイオ燃料生産の基盤技術開発 ~ウイルスプロモーターを用いた燃料高生産株の創生~
図1 バイオ燃料を生産する海産微細藻類(緑色蛍光が油の存在を示す)
図2 微細藻のウイルス由来のプロモーターを用いた燃料高生産株の創生の概略図
取組概要
本研究では、無限ともいえる海水の中で活発に増殖する海産微細藻類(図1)に注目し、これを用いたバイオ燃料生産を実現するため、その基盤となる遺伝子改良に関わる技術開発を行っています。具体的には、国立研究開発法人水産研究・教育機構と共同することにより、世界に先駆けて海産微細藻類に感染するウイルスから強力なプロモーター(遺伝子のスイッチとして働く)を取り出すことに成功し(特許第5733609号、PCT/JP2010/50843)、この強力なプロモーターをバイオ燃料の合成に関わる遺伝子と連結して、これを海産微細藻類に導入して発現させることにより、バイオ燃料を高生産するスーパー海産微細藻の創生に取り組んでいます(図2)。このスーパー微細藻を太陽光の下で培養することにより、光合成により空気中の二酸化炭素から燃料や有用物質を生産することは、化石燃料の使用の削減のみならず、地球温暖化の防止にも役立つことが期待されます。
今後の展開
本研究では、世界に先駆けて海産微細藻類に感染するウイルスから強力なプロモーター(遺伝子のスイッチを入れる役割を果たす)を取り出すことに成功したが、近年遺伝子のスイッチを切る役割を果たすターミネーターも導入遺伝子の発現に影響を与えることが他生物では報告されており、珪藻に於いて導入遺伝子の高発現をもたらすターミネーターを新たに開発し、導入遺伝子のさらなる高発現を目指す。
担当者
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高知大学 教育研究部 自然科学系 農学部門
パートナーシップ
文部科学省特別経費プロジェクトによる取組
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