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気候変動による極端気象が土砂災害発生に及ぼす影響に関する研究

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年間に1時間に50mm以上降る雨の回数は増加している(国土交通省より)
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強い雨の後に地すべりが動き出す事例
取組概要

 地球温暖化に伴う気候変動により降雨の降り方も変わってきています。年々強い雨の回数が多くなることや、極端に強い降雨が増えることが予測されています。そして逆に気温の上昇と降雨回数の減少が予測されていることから、地盤内は現在より乾燥することなどが示唆されています。

 上記のような降雨条件の変化が、土砂災害の発生に与える影響を予測することは、今後の土砂災害への対策を考える上で重要です。特に雨が降り終わってから斜面が変形し、斜面が崩れる現象も、これまでの研究より示唆されています。斜面内が乾燥した状態で、強い雨を受けると、このような「雨に遅れて起きる山崩れ」が多くなる可能性があります。土砂災害発生予測に、このような「遅れ」を反映させるために、「乾燥した斜面内」の「降雨の浸透と変形の遅れ」を研究しています。

今後の展開

 斜面の変形モニタリングの結果に、上記の「遅れ」を考慮する土砂災害予測アルゴリズムを構築し、モニタリングによる予測精度を向上させます。

担当者
  • 教授
    笹原 克夫
    高知大学 教育研究部 自然科学系 理工学部門
    高知大学 防災推進センター
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