「防災推進センターシンポジウム」 を開催しました
令和2年12月12日(土)、高知大学防災推進センターでは「防災とSDGs-持続可能な開発に資する防災とは」と題した初のオンラインによるシンポジウムを開催しました。
高知大学では地域を創生することを目標に掲げ「地域の持続可能な開発」を意識した活動を行っており、シンポジウムでは高知大学の行う防災に関する取組とSDGsの関係について事例を挙げて紹介し、防災に関する取組の将来像を探りました。
櫻井学長による開会挨拶と笹原防災推進センター長による趣旨説明の後、第一部では、高知大学の行うSDGsを意識した防災に関する取組について4名の教員による講演(「感染症流行時の避難所の課題(西山謹吾教授)」「木造住宅の耐震化と木造ビルの開発(野口昌宏講師)」「過去の気候変化から予測する温暖化進行後の地球環境(長谷川精講師)」「持続可能なカツオの利用を目指した取組(吉用武史准教授)」)が行われました。
第二部では、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の山田浩貴調査役から「SDGsと科学技術イノベーションの関連性」について、また、高知大学UBC(ユニバーシティー・ブロック・コーディネーター)の梶英樹講師から「大学と地域の連携実践の事例とSDGsの各指標を基にした活動」についての基調講演があり、引き続き全講演者によるパネルディスカッションが行われました。
高知大学の防災研究は、集落単位の地域課題からグローバル課題を視点に非常に多彩な空間単位で活動を行っており、ディスカッションでは各研究者がどの空間単位で活動を行っているかが示され、時間単位を意識しながら活動することの大切さが議論されました。議論の後、笹原センター長は「今後も防災推進センターとして異なる空間単位や時間単位での視点と、連携を意識した活動を行っていきたい」とコメントしました。
最後は、本家理事(研究・評価・医療担当)による、防災とSDGsはどちらも科学技術とヒューマニティーの総合力が必要との閉会挨拶で締めくくられました。
なお、本シンポジウムは、内閣府地方創生SDGs官民連携プラットフォーム 地域産学官社会連携分科会(事務局:科学技術振興機構)の活動、及び国立大学フェスタ2020の一環として開催しました。
櫻井克年学長による開会の挨拶 本家孝一理事による閉会の挨拶
JST・山田浩貴調査役による基調講演
パネルディスカッション