大学紹介

平成18年度 高知大学卒業式告辞

 本日ここに学士の称号を得て卒業の時を迎えられた皆さんに、心からのお祝いを申し上げます。

 またご出席くださいましたご家族の皆様には、高知大学卒業という子供さんの晴れの日を迎えられ、感慨ひとしおのこととお祝い申し上げます。

 ご列席くださいましたご来賓、関係者の皆様に、高知大学を代表しましてお礼を申し上げます。

 卒業する皆さんは、今この時、高知大学入学の時の自分自身を思い起こされれば、本学において獲得された成果の膨大さにあらためて気付かれるでありましょう。

 皆さんの身に付いた知識や技術は、教職員や先輩の優れた指導なくしては到底達し得なかったレベルにまで高められていることにもまた気付かれることと思います。

 今、教職員は在学中の皆さんの努力に対し、真摯な敬意を表するものであります。

 この卒業の日に当たって、私たち教職員が皆さんに強く期待していることは、獲得された成果を粗末にしないということであります。

 もし粗末に扱うことがあるならば、それはあなた方自身があなた方自身を粗末に扱うということを意味するのであります。

 私たちの生存基盤である地球を考えるとき、人間と自然との調和を何処に求めるかを模索せざるを得ない今日、最も大切なことは、あなた方若人が、学んだことをこれからどのように活かすかを考え続けることであります。学んだことをどのように活かすか地道に考えながら自らと社会とに問い続けるとき、自ずと道が開けるのであります。

 20世紀の100年をどう学び、どの方向に21世紀を歩み始めようとするのか、2007年の今日なお世界は混迷の只中にあります。この混迷の時代にあっては、いつも若人に挑戦の機会が与えられます。多くの若者の挑戦の中から、時代の目指すものが形作られていきます。皆さんの身に付いた膨大な知識と技術こそは、皆さんの挑戦を支える競争力であります。深く他を思い、自らを謙虚に省みる姿勢を忘れず、困難に立ち向かってください。困難を克服しようとするとき初めて、そこに、夢が生まれ、希望が育まれます。

 皆さんの手で皆さんの21世紀を創り出せると信じています。その意味からも、「耕して、なお尽きず」、「耕して、なお尽きず」という餞の言葉を、学長として卒業してゆく皆さんに贈ります。

 心と体の健康を維持し、皆さんの人生が希望に満ち、なによりも悔いのないものとなることを心から祈念して告辞を終わります。

 ご卒業おめでとう。


平成19年3月23日

国立大学法人 高知大学 学長 相良 祐輔


 

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