高知大学から海外への留学
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南ボヘミア大学:2018年2月〜7月(人文社会科学部2年生)
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南ボヘミア大学:2018年2月〜7月(人文社会科学部2年生)
南ボヘミア大学
2018年2月〜7月(人文社会科学部2年生)
留学報告
所属 | 人文社会科学部国際社会コース |
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留学開始時学年 | 2年 |
留学先国名 | チェコ共和国 |
留学先大学 | 南ボヘミア大学 |
留学先所属 | 経済学部 |
留学期間 | 2018年2月〜7月(1学期間) |
出発前の準備
ビザの有無 | 有 |
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ビザの種類 | 就学ビザ |
その他必要な事前手続き | |
必要経費 | |
渡航費 | 約20万円 |
海外旅行保険 | 約2.5万円 |
その他 |
留学中の生活
履修した授業 | B2 English Exam Preparation Course Czech for Foreign Students English-Grammar Ⅱ Practical English Ⅱ Zumba-aerobics |
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授業の様子・アドバイスなど | 南ボヘミア大学のシラバスとクラスより登録 コーディネーターの教員と確認 期末テスト以外の授業への参加態度が重要な科目も多かった。 |
課外活動 | ― |
生活費 | |
住居費 |
約1.5万円 |
食費(1ヶ月あたり) | 約2万円 |
教科書代 | 約5,000円 |
通信費・交際費など(1ヶ月あたり) | ― |
住居 | |
住居の種類 | 大学の寮 |
住居決定の方法 | 留学先大学による紹介 |
住居全般に関するアドバイス | トイレットペーパーは自己負担 |
留学先での交換留学生に対するサポート | 留学生のためのサークルが充実している。 |
健康管理面のアドバイス | 飲料水、水道水ともに硬水なので、腹痛を伴う場合は市販の乳幼児用の飲料水がおすすめ。 |
学習面/生活面でのコメント・アドバイス
学習面
チェスケー・ブデヨヴィツェにある南ボヘミア大学で5つの科目を履修した。当初、英文法、実用言語、実用英語、留学生のためのチェコ語、ズンバを履修していた。スポーツ科目のズンバを除き、他の4科目は英語で行われた。途中、実用言語のレベルが私には高すぎると担当の教員がB2レベルのための授業へ変更することを進めてきた。確かにその授業は他のヨーロッパ諸国の学生にとっても難易度が高い授業だったらしいが、授業を変更するよう言われたとき、とても悔しかった。意地でも残るというように教員にお願いしたが他の日本人学生も変更するということでB2レベルの授業を履修した。
授業は少人数制のものが多く、高知大学でいう演習授業に似ている。そのため発言しなければ授業はどんどん進んでいった。授業によっては教員が私は日本人なので恥ずかしがっていると考えたらしく、私には名指しするなどの対応をとる教員もいた、中間テストや期末テストは教科によって様々だったが英文法の授業では、中間、期末両テストがあり、合格点に満たない者は再試験を受ける必要があったが、実用英語は授業態度が重要らしく発表や意欲を見られ、途中1つ英語で書くレポートがでた。他の教科は期末試験のみだったが授業の内容を理解していると難しい問題は出ず、授業と同じ程度の難易度だった。
授業内容とは直接関係ないが、留学生のためのチェコ語はおすすめする。生活面でのレポートで記入した通り、チェコ語があいさつ程度だと現地人に受け入れられない可能性もある。しかし、それ以上にチェコ語を勉強している、という少しでも現地に慣れようとする態勢が重要なように思われる。また、クラス全員が留学生なので、同じような留学生や、ヨーロッパ諸国の留学制度ERASUMUSの学生との交流の輪が広がる。またチェコ語の授業なので、チェコに関する生活文化やフェスティバルなど、チェコの生活についての話も多く聞くことができた。
履修は、どの学部に属しても学部関係なく授業が取れるので、興味があるものを履修するといいだろう。経済学部や哲学部などでは、その専門にあった内容の授業をするが、教育学部まで目を向けると、英語を上達させるための授業などもあるので、英語力に自信がない場合は教育学部の授業を選択することもできる。学部を広く持つことは、他学部の学生とも交流が持てるので、生活面へも良い影響を与えてくれるだろう。
生活面
私はチェコ共和国の首都、プラハからバスや電車で2時間30分ほどのチェスケー・ブデヨヴィツェという町で半年間交換留学をした。1人で海外へと飛び立つのは初めてのことで、プラハにつくまでに悪天候で飛行機の着陸が遅れ乗り換えに失敗したり、そのため経由地が増えたので預けた荷物がプラハに届かないなど、多くあった。日本人が見つけられず、チェコ語も話せなかった私は、1人途方に暮れながら70時間以上かけてようやくチェスケー・ブデヨヴィツェへたどり着くことができた。そこへ着くと先に着いていた高知大学の先輩に助けてもらいながらチェコでの生活に慣れることができた。
授業が始まって間もなく数人の現地学生のグループの1人がランチに誘ってくれたので彼女たちと食事をした。その時、私を誘ってくれた本人を除き、全員が会話をしなかったので聞いてみると、その原因は私にあった。私がいると母国語のチェコ語ではなく、英語を話さなければならないので、会話が出てこないのだという。留学へ行くまでに世界の公用語と呼ばれる英語ができれば、大きな問題はないだろうと考えていたが全く違った。それを言われた私は、ひどく自信を無くしたが、今考えれば失礼なのは私でもある。チェコの英語教育が日本よりも優れているからといっても、日本人にも話せない人が多くいるように、彼らも全員が話せるわけではないのは当たり前である。しかし当時のまだ、生活に不慣れな私にはその言葉が大きく刺さり、同国同士で話している輪に入ることに躊躇した。結果、私は数人の留学生としか親しくはなれなかったことに今後悔している。
しかし、その中にでも、親しくできる友人はでき、よくカフェやショッピングに行った。週末や授業後には、よくこうしてカフェで時間を過ごすことが多かった。またチェコ共和国はヨーロッパのほぼ中心に位置しているため、他国へ簡単に行くことができた。チェコ共和国は比較的物価も安いので野菜も100円ほどで1㎏買うことができた。そのためか交通日も安く首都プラハへ、400円ほどで行くことができた。
日本人が少ないので、他国の人とより親密になる機会は他国へ留学するよりも大きいと思うがアジア人という枠組みで見ても、マイノリティーということに変わりはない。チェコでの生活で普段感じないマイノリティーを感じ、それは今後人との関わり方や、ゼミの文化人類学をする上で大きなポイントになるだろう。