高知大学から海外への留学
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インランドノルウェー応用科学大学:2018年8月〜12月(人文社会科学部3年生)
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インランドノルウェー応用科学大学:2018年8月〜12月(人文社会科学部3年生)
インランドノルウェー応用科学大学
2018年8月〜12月(人文社会科学部3年生)
留学報告
所属 | 人文社会科学部人文社会科学科 |
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留学開始時学年 | 3年 |
留学先国名 | ノルウェー |
留学先大学 | インランドノルウェー応用科学大学 |
留学先所属 | 教育学部 |
留学期間 | 2018年8月〜12月(1学期間) |
出発前の準備
ビザの有無 | 有 |
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ビザの種類 | 滞在許可証 |
その他必要な事前手続き | ― |
必要経費 | |
渡航費 | 約30万円 |
海外旅行保険 | 約5万円 |
その他 |
留学中の生活
履修した授業 | 英語コース、English language、English literature、ノルウェー語初級 |
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授業の様子・アドバイスなど | 予習、復習を怠らない |
課外活動 | ― |
生活費 | |
住居費 |
約5.6万円 |
食費(1ヶ月あたり) | 約2万円 |
教科書代 | 約3万円 |
通信費・交際費など(1ヶ月あたり) | ― |
住居 | |
住居の種類 | 大学の寮 |
住居決定の方法 | 友人・知人の紹介 |
住居全般に関するアドバイス | 1人部屋が一番良い |
留学先での交換留学生に対するサポート | 学生サポーターとの距離感が近くてよかった。 定期的に留学生対象のイベントを開いてもらえた。 |
健康管理面のアドバイス | ー |
学習面/生活面でのコメント・アドバイス
学習面
私はノルウェーにあるインランド・ノルウェー応用科学大学に2018年8月10日から同年12月31日の約半年間留学しました。私が通っていたハーマルのキャンパスは、ミョーサ湖という湖のほとりにあるのどかな町に位置しています。同キャンパスでは教育学部、自然科学部、公衆衛生学部、経営管理学部、応用生態学部、農芸科学部があります。その中でも私は教育学部に所属し、その中の英語コースで学びました。大学は2学期制で、春学期(1月~6月)、秋学期(8月~12月)に分かれます。私は秋学期に留学したことになります。
インランド・ノルウェー応用科学大学ではEnglish languageⅠ、English literature and cultureⅠ、ノルウェー語入門の3つを履修しました。授業は1コマ1時間45分です。
まずEnglish literature and cultureⅠについて説明します。この授業では主に英米文学の作品を読解しつつ、その歴史的背景や文化・価値観・宗教的なあらゆる側面を材料として考察していく授業です。主な授業資料としてはシェイクスピアなどの有名所から全く聞いたことのない人物の文学作品、さらには詩など総合的に扱われていました。授業の流れは、前半に教授の講義を聞き、時代や歴史、文化について理解していきます。後半は周りの人たちと数人のグループで与えられた課題について(読解問題)ディスカッションをして意見を固めます。そして最後にクラス全体で考えを共有するといった形です。
次にEnglish languageⅠについて説明します。この授業は英語を言語学的観点で考察する授業です。考察において文法論、音声学、音韻論等から英語について学びました。また独特だったのがノルウェー語と英語を比較して考察するということです。そのため私はノルウェー語入門のいう授業を履修したのですが、その説明は後ほどします。授業の流れは、前半に教授の話を聞きます。後半は個人演習からグループ演習、課題の回答を発表し、全体で討論する。最後にその回の授業のポイントを確認して終わりという形です。
最後にノルウェー語入門について説明します。この授業は留学生を対象とした授業です。内容としては、日常会話レベル程度の語学力の習得を目標としており、単語から文法、発音や会話など総合的に勉強しました。授業で印象的だったことは、文法より会話や発音に重きを置いていた点です。単位取得試験は先生とネイティブとの2対1での会話でした。
これらの授業で大切だと思ったことは、ある程度の英語力はもちろん、授業に向けた予習や復習です。帰国した今だからこそもっと勉強に励みたいと思います。
生活面
私はほとんど知識が無く、無知から湧いてきた興味からや、英語を公用語としており自分が勉強している文学・言語学が学べるという理由などからノルウェーを留学先に決めました。ノルウェー王国は日本とほぼ同じ面積であるのに対し、総人口は日本の4%程度です。
北ヨーロッパのスカンジナビア半島西部に位置し、フィヨルドや氷河などの自然に恵まれ、林業や漁業が盛んな国として知られています。また、豊かな海底資源や高福祉国家で、EU(ヨーロッパ連合)に属さない事でも知られています。首都はオスロです。国土の西側を北大西洋海流の分枝であるノルウェー海流が流れているため、高緯度にしては暖かい気候です。
私が実際に訪問したのは8月10日~12月31日ですが、8~9月は日照時間がとても長く、夜は8時くらいでも外で子供たちが遊んでいるほど明るかったです。逆に11~12月は日照時間がとても短く朝は10時頃に日が昇り、昼の3時にはすでに暗いという状況でした。
ノルウェーは幸福度が高いということは知っていましたが、実際に訪問してみると、休日や天気のいい日は公園が家族連れで大賑わい、散歩をしているカップルや夫婦、スキーをしている人(道路で滑るもの)やジョギングをしている集団、カフェのオープンテラスでおしゃべりや読書をする人々と、笑顔がいっぱいの場所でした。秋から日照時間が短くなるからか太陽を求めるかのように天気のいい日は人々が外に出てくる印象でした。人もとてもやさしく授業で仲良くなった友人などとはドライブに出かけたりしました。
私は寮生活で、物価の高い北欧では毎日パンとパスタを食べていましたが、ノルウェーではミートボールやオープンサンド、サーモンなどの新鮮な海鮮が有名です。また、ノルウェー国内に観光にも行きました。9月に首都オスロでオスロマラソンに出場し、日本では経験できないようなレースを楽しむことができました。さらに12月には第二の都市ベルゲンに行き名所を巡りました。ベルゲンで食べたチーズのピザはノルウェーならではのチーズのおいしさで忘れられない味になりました。
さらに北欧への旅行もパスポート1つで簡単に行くことができ、10月にデンマークの首都コペンハーゲンへ、12月にはスウェーデンの首都ストックホルム、フィンランドの首都ヘルシンキに旅に行きました。北欧をすべて回ったということですが、どの国にも共通するのがやはり物価の高さとコーヒーのおいしさです。ノルウェーの生活といっても、いろいろな民族の人が住んでおり、正解はないなと感じました。ですので、楽しく生活で困ることは基本的になかったと思えます。とても良い国でした。