高知大学から海外への留学
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カリフォルニア州立大学フレズノ校:2023年1月〜5月(人文社会科学部3年生)
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カリフォルニア州立大学フレズノ校:2023年1月〜5月(人文社会科学部3年生)
カリフォルニア州立大学フレズノ校
2023年1月〜5月(人文社会科学部3年生)
留学報告
所属 | 人文社会科学部人文科学コース |
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留学開始時学年 | 3年 |
留学先国名 | アメリカ合衆国 |
留学先大学 | カリフォルニア州立大学フレズノ校 |
留学先所属 | College of Arts and Humanities |
留学期間 | 2023年1月〜5月(1学期間) |
出発前の準備
ビザの有無 | 有り |
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ビザの種類 | J1ビザ |
その他必要な事前手続き | 予防接種(三種混合(DPT)ワクチン、ポリオ、おたふく、水痘、麻しん、風しん、髄膜炎菌、結核) |
必要経費 | |
渡航費 | 約30万円 |
海外旅行保険 | 約3万円 |
その他 | ・ビザ申請費用 約2.5万円 ・予防接種及び予防接種証明書 約5万円 ・大学の入学手続き費用 約1万円 ・TOEFL受験料 約2万円 |
留学中の生活
履修した授業 | 言語学(Language through Lifespan, Socio Linguistics, General Linguistics) |
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授業の様子・アドバイスなど | GE(Genaral Education)のクラスは1,2年生を対象にしたものが多いため、普通の授業よりも内容が基礎的であったり、わかりやすいことが多い。毎週課題がとても多かった(特に教科書のリーディング)ため、留学が始まる前から英文をたくさん読む習慣をつけておけば、あまり苦労しないと思う。 |
課外活動 | ― |
生活費 | |
住居費 |
約10万円 |
食費(1ヶ月あたり) | 約3〜5万円 |
教科書代 | 約1万円 |
通信費・交際費など(1ヶ月あたり) | 約1万円 |
住居 | |
住居の種類 | ホームステイ、学生寮 |
住居決定の方法 | 留学先大学による紹介 |
住居全般に関するアドバイス | 部屋に入居する前に、傷や汚れ、破損がある部分は家主に伝え、証拠となる写真を撮っておく。退去時にDepositが払われない可能性があるため。 リースを確認。私はアメリカに5月末までの滞在であったが、寮の決まりで、7月の半ばまでの家賃を払わなければならなかった。 |
留学先での交換留学生に対するサポート | 交換留学生を含め、留学生同士の輪を広げるイベントが数多く開催されていた。また、インターナショナルオフィスでは、スタッフの生徒や大学の職員に悩みや困っていることを相談することができ、心強かった。 |
健康管理面のアドバイス | 自分がリラックスできる方法を知っておく。異国の地で、初めてのことだらけで、できないのが当たり前だと思っておく。できなくても落ち込まない。 |
学習面/生活面でのコメント・アドバイス
学習面
私は、フレズノ校で①社会言語学②一般言語学③生涯を通しての言語④性と健康の計4つ、12単位分の授業を履修していた。アメリカの大学は日本の大学と比べて課題が多いため、計画的に行うことをお勧めする。私は、自分の専攻である言語学の授業を中心に履修をしたが、どんな授業でも履修できるため、日本ではあまり馴染みのないない授業(犯罪学など)や、興味のある分野の授業を履修してみても面白いと思う。
フレズノ校は生徒数が約2万人と多いものの、一クラス当たりの定員が少なく設けられているため、教授との距離が近く、きめ細やかな指導を受けることができた。また、フレズノ校の教授は気さくな人が多く、わからないことを質問しに行くと丁寧に教えてくださったことが印象的であった。ある授業では、教授の話すスピードが速く、授業を聞き取ることが難しかったため、教授にそのことについて相談したところゆっくり喋ってくださるようになり、授業で使用するスライドを予習できるように渡してくださった。自分の英語力に自信がなくても、教授に相談すると解決策を提示してくれることもあるので、自分一人で悩むのではなく、助けを求めることも大事だと思った。
また、フレズノ校で日本語教育に携わることができたことは良い経験であった。水曜日の午後には二時間程度、日本語のクラスに入って日本語教師の教授のアシスタント(ティーチングアシスタント)をした。前半一時間は日本語の初級クラスで、主にひらがな・カタカナを覚えたり、日本語の簡単な会話の聞き取りを行っていた。後半一時間は、日本語中級のクラスに参加し、漢字の書き取りや教科書のイラストを日本語で説明する、といった授業内容であった。ティーチングアシスタントの役割は、プリントの配布や、ペアでの会話の相手、また、教室内を歩き回りながら生徒からの質問に答えるといったものであった。授業は座学中心ではあるものの、たまに日本の遊びを皆でやってみたり、節分など日本の行事を体験するといった取り組みもあったため、現地生と交流をすることができる良い機会になったと思う。日本語教育に携われることのできたことは貴重な経験であったため、日本語教育に興味がある方は是非フレズノ校の日本語教師にアポイントを取り、ティーチングアシスタントの体験をしてほしいと思った。
生活面
この交換留学における困難を挙げるとすると、一番に住居の問題である。
私は、一年間の後半の学期にあたる秋学期の間留学したため、寮を手配するのに大変苦労した。フレズノ校の寮や、大学周辺の寮はほとんどがキャンセル待ちであったため、大学のインターナショナルオフィスに問い合わせたり、SNSで近くのアパートや寮に空きがないか、手あたり次第で寮を探した。最終的に、フェイスブックで学校近くの寮をちょうど退去することになった人とコンタクトを取ることができ、その人が住んでいた部屋に住むことができた。入寮することのできた寮は、2人部屋から4人部屋まであり、どのタイプの部屋もベッドルームは一人一部屋、キッチンとバス・トイレはルームメイトと共用というものであった。私は二人部屋で、ルームメイトはアメリカ人であった。
授業が終わると、バスで20分ほどのショッピングモールに遊びに出かけたり、スーパーに食料品の買い出しに行っていた。バスはホームレスの方や、あまり稼ぎがなく、車を持っていない人が利用していることが多いため、治安が良いとは言えない。そのため、友達ができたら車を出してもらい、外出するのがいいと思った。また、安全面での注意点を上げるとするならば、たとえキャンパス内であっても、日が落ちてからは外出しないということだ。大学の周辺はホームレスの人が徘徊していたり、あまり治安が良いとは言えないからである。夜間一人での外出中に危ない目に遭った日本人留学生もいるという話を聞いたことがある。日本と同じ感覚で生活することは危険であるため、海外では自分の身は自分で守るという意識を常日頃から持ち、自分の行動に責任を持つことが大切だと思った。
最後に、フレズノを訪れた際にはぜひ、ヨセミテ国立公園に足を運んでほしいと思う。学校から車で2,3時間の場所にあり、私はルームメイトに連れて行ってもらったのだが、バスも出ているそうだ。一日では到底回りきれないほどスケール大きな国立公園は、日本ではまず見られない貴重な動植物が数多く生息していた。滝口から見た巨大なネバダ滝や、900メートルの一枚岩、エル・キャピタンの迫力は一生記憶に残るだろう。